※これはあくまでイチF1ファンの勝手な妄想です。
1990年代から2000年代にかけて10月の頭のグランプリで最終戦を迎えていた。
ファンにとってはチャンピオンが決まるワクワクの最終戦。チーム関係者は束の間のオフシーズンが始まる喜びの最終戦。しかし今では23戦中の18戦目。まだ6戦残っている。しかし残り6戦でチャンピオンが決まる可能性が高いという何とも恐ろしい力を持っているレッドブル・マックスフェルスタッペン。
マックスの走りを除き下の二つに注目するとバトルが楽しく見えてくる。
ペレスの復活
今回大事になってくるのはセルジオペレスが復活傾向にあるか否か。
後半戦ペースもなく、接触を繰り返し大一番である日本グランプリでは出たり入ったりとゾンビ化していたペレス。いままでのレッドブルであれば次に乗せたいドライバーを繰り上げるために即斬首で葬られていたであろう。
しかし救いなのが、現在のレッドブルが抱えるドライバーの中で現在のペレスよりも優れている人間がいるかというとハッキリとYesと言える人は少ない。安定すればタイヤマネージメントとディフェンスが上手いドライバーなので手放すのがもったいない。
経験豊富でもマクラーレンでスランプに陥ってしまい起用には未知数なリカルドと経験がもう少し欲しい角田・リアムが上がってくる前に復活するしかないペレス。ここでも振るわなかった場合はレッドブル首脳は…。どこまで巻き返してくるのかが見物。
熾烈なランキング2位争い
メルセデスの復調、飛躍のマクラーレン、歯車がかみ合い始めたフェラーリ、マシンの素性は良いアストンマーチン。アストン・フェラーリがシーズン序盤は優勢であったが、メルセデスPW勢がペースを上げセカンドチームの争いが激化している。
ランキング5位のマクラーレンは第9戦オーストリアグランプリから調子を上げ前戦鈴鹿では2.3位。速さと安定を高い次元でまとめ上げ、若い二人のドライバーがノリに乗れている状態にある。
ここ8戦でチームは155ポイント獲得しており、ランキング4位のアストンマーチンとは49ポイント差を猛追している。
速さを取り戻せアストンマーチン
対するアストンマーチンはアロンソが奮起するものの同じ8戦で67ポイントを獲得しているので、アロンソだけではなくストロールの活躍も必要になってくる。
シンガポールではクラッシュを喫し、日本ではマシントラブルに泣いた。途中のアップデートも上手く噛み合わなかったが、マシンのエアロ効率は良くタイヤへのストレスが強いカタールでは光を見い出せば上位も見えてくるだろう。
フェラーリ・メルセデス・マクラーレンの三つ巴
ランキング2.3争いをするフェラーリとメルセデスを比較すると、マシンの良いところと悪いところが相反する。
フェラーリは高速サーキットに強く、ロードラッグで最高速や予選一発の速さに優れたところがある。タイヤの持ちで心配だったシンガポールでは上手く抑え込む走りも見せてくれた。
対するメルセデスは低速サーキットに強い。ドラッグは多いもののメカニカルグリップが高く、タイヤのマネジメントに関してはメルセデスが若干優位にある。戦略面やリスクマネジメントもメルセデスが優れている点から20ポイント分メルセデスが上に立っている。
カタールでは長いストレート1本しかなく高速コーナーが多いためタイヤへのストレスが大きい。タイヤマネジメントとマシンの効率を求められる点からメルセデスが若干優位か?
レッドブルはマックスフェルスタッペンのワールドチャンピオンが掛かる一戦。ペレスは自身の復活への一戦。
セカンドチームはランキング2位の争奪戦。カタールGPも見逃せない点たっぷりである。